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環境を変える勇気 ― いつもの公園をお休みした日々

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環境を変える勇気 ― いつもの公園をお休みした日々 こんにちは。ロサンゼルスで育児中、そして妊娠37週のsoy sauce & avocadoです。 前回のブログでは、3歳半の娘が初めて経験した「仲間はずれ」について書きました。 言葉の壁、運動能力の違い、そして幼い子どもたちの間に自然と生まれてしまう“距離”。 今回は、その続きです。 幼児教育の先生に相談してみた 娘が泣きながら「なんでみんなイジワルするの?」と訴えてきた日の夜、 私はどうしてもそのままにできず、以前通っていた幼児教育クラスの先生に相談してみました。 先生はこう言いました。 「子どもたちの世界はとても繊細です。 大人が“そのうち仲良くなるよ”と軽く見てしまうことでも、 本人にとっては大きな痛みになっていることがあります。」 「環境を変えてみるのも、一つの方法かもしれませんよ。」 言葉にしてもらったことで、私の中でもやっと「行動してもいいんだ」と思えるようになりました。 思いきって、公園通いをやめてみた 毎日のように通っていた、近所のあの公園。 娘も私も“日課”のようになっていた場所でした。 でも、あの子との距離が日に日に辛くなっていくのを見て、 私は思いきって、その公園にしばらく行かないことを決めました。 相手の親御さんには、こんなふうにメッセージを送りました。 「最近、娘が言葉の壁にぶつかって少しフラストレーションを感じているようで… 娘の気持ちと英語のサポートをもう少し丁寧にしてあげたいと思っています。 なので、公園に行ける日が少し減るかもしれませんが、 また元気なときはぜひ一緒に遊んでくださいね。」 あえて「いじめられている」とは言いませんでした。 相手に責任を感じさせないように、でも、こちらの事情はきちんと伝える。 それが、私なりに選んだバランスでした。 代わりに、別の公園に行ったり、娘とふたりでおうち遊びや図書館通いを増やしたり、 いつもの「人との関わり」から少し離れた時間を意識的に作るようにしました。 距離を置いたことで、少しずつ変わっていった その新しい日々の中で、娘の表情が少しずつ穏やかになっていきました。 思い出したように「あの子に会いたいな」と言うこともありましたが、 ...

「なんで仲間に入れてくれないの?」多言語環境で育つ娘が初めて経験した“仲間はずれ”と親の葛藤

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「なんで仲間に入れてくれないの?」多言語環境で育つ娘が初めて経験した“仲間はずれ”と親の葛藤 こんにちは。ロサンゼルスで育児中、そして妊娠37週のsoy sauce & avocadoです。 今回は、私の娘が3歳半のときに初めて経験した「仲間はずれ」について綴ります。 多言語・多文化が混ざり合う海外の子育て環境。その中で、娘が感じた「ことばの壁」や「運動の差」、そして「仲間に入れてもらえない寂しさ」── 親としてどう受け止め、どう支えたらいいのか、私自身も揺れ動いた日々でした。 仲良しだったあの子との距離 当時、娘には毎日のように遊んでいた仲良しの子がいました。1歳半からの大親友です。相手のAちゃんは半年年上の女の子。 お互いを見つけるとすぐに手を取り合って遊ぶような、微笑ましい関係。 でも、ある日からその子が娘を邪魔者扱いするようになりました。 「遊ぼう」と声をかけても、『きゃー、ゾンビが来たあー!』とからかわれます。あっちに行ってと突き放されることもありました。 それが何度も続き、娘は戸惑い、泣きじゃくります。 小さな社会で起きた「変化」 ちょうどその頃、子どもたちの間で運動神経や会話のスムーズさに差が出てきた時期でした。 娘はまだ少しおっとりしていて、日本語は上手に話せますが、英語は理解できても言葉では出てきません。 さらにその子たちは英語とはまた違う言語を母国語としていました。なので言語の壁が高かった。(娘は相手の母国語もなんとなく理解できていたようなのではあるのですが、、、) 一方、周囲の子どもたちは英語も母国語も達者になり、体の動きもどんどん活発になっていきます。 (娘はちょっと運動が苦手の様子。水泳はすごいのですが。。。) 大人の私には「それぞれのペースがある」と思えることでも、 子どもたちの世界はとてもシビアで、その違いが“自然と”距離になってしまうようでした。 涙と「わからない」という気持ち 「なんで仲間に入れてくれないの?」「どうして私だけダメなの?」 娘は何度も、泣きながら私に問いかけました。 私はただ「あなたは悪くないよ」「そのまま...

やっと笑えたプール練習の日|37週妊婦と4歳児、夕暮れの水遊び

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こんにちは。ロサンゼルスで育児中&妊娠37週のsoy sauce & avocadoです。 今日は、久しぶりに「やっと笑えた!」と感じたプールでの練習のことを記録しておきたいと思います。 夕方、重たい身体を引きずって 妊娠37週の体。 もう、立っても座っても寝ても苦しい臨月。 それでも、娘のためにと毎日プールへ通う決意をした私。 だけど正直、この日は身体が重くて動きが鈍く、やっとプールに到着したのは夕方手前でした。 でも幸いなことに、まだ太陽は暖かく、プールの水もほんのりあたたかい。 時おり吹く風が涼しくて、気持ちのいい時間帯でした。 行きたくない娘、でも… 娘は「プールは別に行かなくてもいい」とゴネ気味。 だけど、ほとんど無理やり連れ出して車に乗せ、到着すると…… 水着に着替える頃にはすっかりウキウキモード。 そしてプールサイドから飛び込むその姿は、まるでマーメイド🧜‍♀️✨ 近くにいた大人たちが思わず「She swims like a little mermaid!」と声をかけてくれるほど、水の中でくるくると踊るように泳いでいました。 水の中の冒険 最近のお気に入りは、水中での前転と後転。 くるくる回りながら、思わず笑ってしまうほど楽しそう。 そしてなぜか誰かが置いていったおもちゃに夢中になり、 「ママ、あれ取ってくる!」と水の底へ一生懸命潜ろうとする娘。 体がすぐに浮いてしまうので、なかなか深く潜れず……でも、そのがんばりがまたかわいくて愛しい。 よーいドン!で競走 そのあとは、娘と水中競走。 「よーいドン!」で10メートルほどを一緒に泳ぎます。 もちろん、私のほうが早い。 でも、娘に“ギリギリ勝たせる”作戦で勝負! 見事勝てた娘は、「やったー!もう一回やろう!」と満面の笑み。 自信を少しでも取り戻してくれたかな? 作戦、成功……だったかもしれません😊 背面浮きも、一緒に スイミングスクールで練習している背面で浮いて呼吸を整えるスキル。 それも一緒に練習しました。 娘がぷかぷかと浮いて、私も37週の大きなお腹で浮かんで—— 周りから見たら、なんだか不思議な光景だったかもしれません。 でも、私にとってはとても穏やかで、幸せな時間でした...

「泳げるのに、泳げない?」娘と私のスイミング奮闘記

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こんにちは、ロサンゼルスで育児中のsoy sauce & avocadoです。 今回は、娘のスイミングスクールでの出来事と、母である私の気持ちの揺れ動きについて書いてみようと思います。 泳ぐのが得意な娘に、きちんとした基礎を身につけてほしくてスイミングスクールに通わせ始めました。 けれど、最初のスキルテストでは……まさかの不合格。 他の子たちは次のレベルに進む中、娘は足止め。 理由は「顔を水につけるのを嫌がったから」。 家のプールは塩水なんです。しかしスクール水には塩素が入っています。 ちょっと神経質な娘。そして上のクラスの子達がゴーグルをつけているのをみています。 ゴーグルをどうしてもつけたい。そんな葛藤がうまく行かない原因です。 本当はがんばっているのに、もっと上手なのに…悶々としてしまった私は、つい娘を責めてしまいました。 「なんでできないの?」「がんばってよ」と。 でもこれは我ながら反省しました。そんなこと言われてもどうしようもないですよね。悲しくなるだけ… 反省して、思いました。 このまま「できない」と思い込んでほしくない。プールが悲しい場所になって欲しくない。 だからこそ、「楽しい!」という気持ちから始めよう。 そして私は決めました——毎日、妊娠37週の体でプールに通おう、と。楽しんでもらおうって。 初日のハプニング その決意の初日。 なんと娘、プールサイドで蜂に刺されました。 まさかの展開すぎて、もう笑うしかありません。 それでも、毎日少しずつ一緒に練習を重ねて、娘の表情にも少しずつ自信が戻ってきました。 次回へ続く → 「 娘の悪戯に母ブチギレ」編

娘のスイミング成長記録|ロサンゼルス育児と子どもの習い事

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こんにちは。現在、ロサンゼルスで4歳の娘を育てながら、第二子を妊娠中のママ生活を送っています。 夫は仕事に追われてなかなか家庭の時間がとれない中、私は娘と一緒にロサンゼルスでの育児に奮闘中。言葉の壁や子育ての悩みも多く、毎日が試行錯誤の連続です。 私の娘は日本語はとても上手なのですが、英語はまだ発展途上。また、運動も得意なタイプではなく、ローカルの子どもたちとの遊びにもなかなかうまく入っていけないこともあります。 でも、そんな娘にひとつだけ「得意!」と胸を張って言えることがあります。それが スイミング(水泳) です。 3歳の頃から自宅アパートのプールで遊びながら自然に泳ぐようになり、浮き輪なしでもスイスイとお魚のように泳いでしまう娘。その才能を見て、「せっかくなら、好きなことをもっと伸ばしてあげたい」と思い、4歳の誕生日を機に、スイミングスクールへ通わせることにしました。 ロサンゼルスにはYMCAなどの大手の水泳教室も多いのですが、私たちは近所の小さなスクールを選びました。理由は、レベル分けがより細かく、個々に合わせた丁寧な指導が期待できたからです。 最初のスイムテストでは先生とマンツーマンで、とても楽しそうに泳ぎ、5つのレベルのうち「レベル2」からのスタートに。先生からも「すぐにレベルアップすると思いますよ」とお墨付きをもらい、私も少し安心していました。 ところが… 実際のクラスが始まると、娘は全く実力を発揮できず。先生は初回のテストとは別の方で、娘も少し戸惑っている様子。親としては仕方ないとわかっていても、もどかしさが募ります。 娘自身は新しい先生のことも「好き!」と言っているのですが、クラスの中では控えめで、なかなか思いきった動きができません。けれど、次の日にアパートのプールで泳ぐと、まるで別人のように周りの大人たちも驚く泳ぎっぷり。 「どうして教室ではあんなにおとなしいんだろう…」「もっと自信を持ってくれたらいいのに…」 そう思って、ついつい娘に言ってしまうんです。 「どうしたの?プールであんなに上手に泳げるのに?お顔だって水につけられるでしょ?」 ……きっと、これは言ってはいけない言葉ですよね。 本当は、静かに見守ってあげるべきなんだろうなと思いつつ、悔しさや不安、妊娠中のホルモンバランスも重なって、心...

耳に水、妊婦に怒声。プールで母、爆発。

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こんにちは。ロサンゼルスで育児中、そして現在妊娠37週のsoy sauce & avocadoです。 今回は、娘とのスイミング練習中に起きた大事件を記録しておこうと思います。 「やりたい」は止めたつもりだったのに… その日、娘はいつになく水遊びモード。 プールサイドで、シリコンキャップをお椀のようにして水をすくい、「ママの頭にかけたい〜!」と何度もせがんできました。 私は丁寧に断りました。 「顔や頭を遊び道具にしちゃダメだよ」 「人の顔はおもちゃじゃない」 これは以前から繰り返し伝えていることです。 娘は「はーい」と言ってやめた…ように見えました。 そして事件は、静かに起きた。 練習中、たまたま左耳に水が入ってしまい、私は必死に抜こうとしていました。 聞こえづらいままモゾモゾしていたその時—— 娘が、右耳にそっと水を注いだのです。 まさかの 両耳コンプリート。 まったく聞こえない。 耳の奥がゴボゴボして気持ち悪い。 片足でケンケンしてもバランス取れない。 なにより、私は妊婦です。37週です。 ガチギレした話 もう無理でした。 理性がどこかへ飛んでいきました。 私は娘の手をぐいっと引いて、プールから引き摺るように出ました。 人目の少ないところまで連れて行って、盛大に叱りました。 たぶん、声は近所に響いたと思います。 「ふざけるな」「言ったよね」「もう絶対やらないで」と、涙混じりに怒りました。 (そしてちょっと泣きました) 怒った後の、もやもや 言ってはいけないことは言わなかったけれど、 感情でぶつかってしまったな…と帰り道に反省しました。 でも、本当に困った。 本当に怖かった。 音が聞こえないって、こんなに不安なんだと知りました。 「ふざけ」で済ませてはいけないこともある。 そういうことを、少しずつ教えていくしかないんですよね。 それでも明日も、プールへ行く 叱ったあと、娘はしゅんとしながらも「ごめんなさい」と言ってきました。 私も深呼吸して「もうしないでね。ママ、本当に怖かったの」と伝えました。 スキルの練習よりも、心の育ちのほうが、よっぽど大事だと思う瞬間でした。 次回予告 「よーいドン!」で競走|やっと笑えたプ...

もうすぐ2歳になる我が子

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娘が4ヶ月の時の日記を書いて以来スッカリ放置してしまっていました。写真はたくさん取っているけど、4ヶ月以降の事なんかほとんど忘れてしまっていますね。 我ながらちょっとショックであります。 1歳になるまでは、大変は大変なのだけど、時間がゆっくり流れているように感じていました。おっぱいとかとにかく転ばないようにとか、そういった事で振り回されていました。 1歳の誕生日を機に色々なママ友と交友を持てるようになり、ソーシャライズなども色々できている時期もありましたが、 まー、時間を合わせるのが難しい😓 コロナ後ということで、体調を崩してしまうと1週間はみんな気を遣って引きこもったりするので、ママ友というか子供を他の子に合わせるのがほんと悩みの種でした。 ワタシの母のアドバイスもあり、習い事とかやった方がそういった悩みを持たなくて済むのではないかと言われたので、まずは公園デビューからはじめました。ちょうど一歳半ごろから始めました。 車の運転が久しぶりすぎてヤバかったですが、なんとかやっています。 公園へ行き始めると滑り台の魅力にスッカリ娘は引き込まれてしまった模様。寝る前も滑り台をすべり降りる真似をしたりしています。 公園通いで良かったのは、ワンコのナナがすごく楽しそうにしてくれることでした。そんな事で色々な公園へ行ってみていたのですが、とある日歩いていける公園の存在に気がつきました。 3-4年前にご近所の犬友のおばちゃんに教えてもらった事がったのですが、実際に行ったことはありませんでしたが、試しに行ってみることに。ちょっぴり遠いのですが十分歩いて行ける範囲です。高校の時に通学で歩いた距離よりは近いかも。 そこは大きなイチジクの木が生えていて、本当に心地よい公園です。子供も犬も沢山遊びにきていて、と言っても混んでるわけでもなく、本当に何か良いエネルギーはあるような感じです。 スッカリ気に入って、その公園に通うようになりました。 何度も通ううちに、顔見知りがだんだんと出来てきました。そしてそのうちの一人のこと娘はスッカリお友達になりました。 その子は別の国からきてまだ4ヶ月という子で歳は娘より半年年上のカワイイ女の子です。いつも年の離れたお兄さんと遊びに来ていました。もちろん向こうが話すのは別の言語。こちらは下手な英語と日本語。娘に至ってはまだあまり話せず、喃語の状態です。それ...