環境を変える勇気 ― いつもの公園をお休みした日々

4歳の女の子が公園で1人でブランコに乗っている

環境を変える勇気 ― いつもの公園をお休みした日々

こんにちは。ロサンゼルスで育児中、そして妊娠37週のsoy sauce & avocadoです。

前回のブログでは、3歳半の娘が初めて経験した「仲間はずれ」について書きました。
言葉の壁、運動能力の違い、そして幼い子どもたちの間に自然と生まれてしまう“距離”。

今回は、その続きです。

幼児教育の先生に相談してみた

娘が泣きながら「なんでみんなイジワルするの?」と訴えてきた日の夜、
私はどうしてもそのままにできず、以前通っていた幼児教育クラスの先生に相談してみました。

先生はこう言いました。

「子どもたちの世界はとても繊細です。
大人が“そのうち仲良くなるよ”と軽く見てしまうことでも、
本人にとっては大きな痛みになっていることがあります。」

「環境を変えてみるのも、一つの方法かもしれませんよ。」

言葉にしてもらったことで、私の中でもやっと「行動してもいいんだ」と思えるようになりました。

思いきって、公園通いをやめてみた

毎日のように通っていた、近所のあの公園。
娘も私も“日課”のようになっていた場所でした。

でも、あの子との距離が日に日に辛くなっていくのを見て、
私は思いきって、その公園にしばらく行かないことを決めました。

相手の親御さんには、こんなふうにメッセージを送りました。

「最近、娘が言葉の壁にぶつかって少しフラストレーションを感じているようで…
娘の気持ちと英語のサポートをもう少し丁寧にしてあげたいと思っています。
なので、公園に行ける日が少し減るかもしれませんが、
また元気なときはぜひ一緒に遊んでくださいね。」

あえて「いじめられている」とは言いませんでした。
相手に責任を感じさせないように、でも、こちらの事情はきちんと伝える。
それが、私なりに選んだバランスでした。

代わりに、別の公園に行ったり、娘とふたりでおうち遊びや図書館通いを増やしたり、
いつもの「人との関わり」から少し離れた時間を意識的に作るようにしました。

距離を置いたことで、少しずつ変わっていった

その新しい日々の中で、娘の表情が少しずつ穏やかになっていきました。
思い出したように「あの子に会いたいな」と言うこともありましたが、
泣きじゃくることは少なくなり、気持ちが整理されていったように感じます。

数週間後、たまたま以前の公園で再会したとき、
あの子の方から「○○ちゃーん!」と笑顔で駆け寄ってきました。

娘も自然と笑顔を返し、また手をつないで遊び出したのです。

今では、その子との関係は「お姉ちゃん・妹」的な、
時にはからかい合い、時には助け合う、少し距離のある心地よいものになっています。

おわりに

無理に仲良くさせることはできない。
けれど、環境をそっと変えてみることはできる。

少し距離を置いたからこそ、また優しくなれた関係もあるのかもしれません。
親子にとってあの選択は、“逃げ”ではなく“立ち止まる勇気”だったのだと思います。

次回は、第3話へ。
娘が公園以外で起きたまた別のイジメについても書いてみようと思います。

読んでくださり、ありがとうございました。


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