アメリカでの幼児の人間関係トラブルー 4歳の娘が経験した友達関係の崩壊と、親ができる具体的なサポート法(後編)
アメリカ幼児の人間関係トラブル|繰り返される関係の崩壊【後編】
学校では、Iちゃんから意地悪を受けていた娘でしたが、それでもAちゃんとはとても仲良くしていました。性格もまったく違う二人ですが、娘は「大好き!」と言い、向こうのお母さんもその仲を喜んでくれていました。
しかし、学期の途中でAちゃんは引っ越してしまい、さらに他のアジア人の友達も学校を辞めてしまいました。加えて、3人いたクラスの先生たちも次々と辞めるという予想外の環境変化が起きました。
そんな中、新しく担任になった先生は、経験豊富で、4歳でアメリカに渡り英語が話せなかった自身の経験もある方でした。運が良かったとはいえ、急激な環境の変化に親子ともに戸惑う日々が続きました。それでも娘は前向きに学校へ通い続けました。
新しい友達とのトラブルと絶縁宣言
そんな中、娘はGちゃんという子と急に親しくなり、「大の仲良し」になりました。安心したのもつかの間、突然娘がGちゃんを蹴飛ばすというケンカが勃発。何度も衝突を繰り返した結果、娘は「もうあの子は友達じゃない」と絶縁を宣言しました。
公園で見てきた娘の明るい姿とは違う一面に驚きましたが、娘の気持ちを尊重し、そのまま受け止めることにしました。
トラブルの裏にあった影響力
後になって気づいたのは、またIちゃんがこの関係崩壊の影にいたということです。Iちゃんはクラスのリーダー的存在で、多くの子どもたちが彼女と仲良くしたがっていました。
娘が嫌うIちゃんは「ゾンビ」や「モンスター」と呼ぶ遊びを始め、それに娘は強く反発。これは表面的には遊びに見えますが、娘にとっては苦痛でした。特に娘のように発達が少し遅れていたり、走るのが遅い子にとっては、“ゾンビ”役を押し付けられることは抜け出せない苦しい状況だったのです。
親としてできることは何か?
こんなにも早く、人間関係で傷つかなければいけないのかと胸が痛みました。私は何ができるだろうかと悩みました。
私にできることは、娘に自信をつけてあげること。ネットで調べると、ただ「すごいね!」と褒めるだけでは足りないことがわかりました。まずは安心できる家庭を作り、失敗しても挑戦できるよう励まし、成功体験を積ませることが大切だと気づきました。
学校では楽しそうに見えても、娘は心の中で楽しめていない様子でした。人間関係は運の要素も大きいのかもしれません。
幸いにも、娘が通う日本語学校では良好な人間関係が築けており、楽しく通えています。YMCAのダンスクラスやアクティビティセンターでも、他の子どもたちと仲良く遊べているようです。
娘には「無理に仲良くする必要はない」と伝えている
これからも少しずつ成功体験を重ねさせ、イジワルな子もいるけれど無理に仲良くする必要はないことを伝えています。堂々と自分らしく、アメリカの中でマイノリティーとして生活してほしいと思っています。
長い道のりですが、親子で歩んでいきます。
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