【保護活動に協力しよう!】アメリカで犬を飼いたいと思ったら

こんにちは、アメリカに長く住んでいるとやっぱりペットと一緒に暮らしたくなることもあるかと思います。

日本では犬や猫を飼いたいなーと思ったらペットショップに行きますよね。が、アメリカでPetcoなどのペットショップに行ってもカワイイ赤ちゃんのワンコやニャンコはいません。じゃあどうするの?

カリフォルニアでペットショップでペットの販売は禁止?!

2019年1月2日のNew York Timesによりますと、カリフォルニア州法で、犬、猫、ウサギの販売において、シェルター(保護団体)からのみとなりました。ブリーダーライセンスをもっていても、ペットショップでの販売はできないのです。

なぜ、シェルターの動物のみになった?

これは、ペットミルといわれるいわゆる動物工場が問題になったからですね。カリフォルニアではペットを登録する際必ず避妊/去勢が必要となっています。子猫や子犬を売る目的で、家で大量に増やす人がいるみたいです。環境も不衛生であったり、多くのペットを小さな部屋にぎゅうぎゅうで飼育していたりという事があったようです。まさに動物虐待ですね。
 ちなみにウチの子もこのペットミルからのレスキューされた子です。可哀そうに。
こういったペットに関する法律は人間の勝手な都合によって、不幸な動物を生み出さないために決まったものになります。
やはりアメリカは動物保護はとても積極的ですね。

不幸な動物はいなくなったのか?

さて、ペットに関する法律は色々厳しいカリフォルニアで、意識の高い人も多くいるような気がするのですが・・・実際はまだまだなんじゃないかという気がします。体感ですが。まず、必ずしなくてはいけないペットの登録ですが、意外と登録していない人が多いです。ご近所の方々は、え?登録?なにそれ?という感じ。
年間20ドルくらいなのですが。という事は、避妊してないままのワンコたちもまだまだいるという事で、望まない妊娠なども起こりえるという事であります。

最近はロサンゼルス市も色々力を入れているようで、登録されていないワンちゃんたちの取り締まりが厳しくなっています。路上や公園でお巡りさんなどの抜き打ちチェックがあったりするようです。登録してないとその場でチケットを切られて罰金になります。

登録されてない方は、トラブルになる前に登録しちゃいましょう。

私が自分の犬を登録したときのことをこちらで書いています:アメリカで犬を飼う事になったらまず。

まず、オンライン掲示板などで個人間での子犬や子猫の売買が行われています。これ、あまりお勧めしません。意外と犯罪にかかわっているものも多くいので気を付けて欲しいところです。考えられる最悪の状況としては・・・。
  • ブリーダーライセンスがない。
  • ペットミルでの無理な大量生産の可能性。
  • 違法輸入など。
  • 最悪の場合、盗難されたペットの販売。

というような問題を抱えている可能性があります。不幸な状況を変えるためには地道にそういったところから買わない、売らない。という事になると思います。きちんとしたシェルター、あるいは正規ブリーダーからもらい受けることがベストであると思います。

困った!子犬が見つからない!

ペットを飼う。といったらやっぱり赤ちゃんの頃から飼うことですよね。それが一般的なイメージであり、『赤ちゃんを育てる』という事に惹かれるからこそペットを飼いたいと思ったりもしますね。

が、保護犬で子犬を見つけることは非常に難しいです!数が少ないんですね。

子犬じゃなくなった。飽きた。しつけができない。』などの理由で捨てる人が多いというのもあるでしょう。実際シェルターに行ってみたときは、2-3歳からの子が多かったですね。7歳を超える老犬もなかなか多く、とても切なくなります。あと大きいワンちゃんが多いですね。やはり。はあ、かなしい。

実は一度だけ3-4か月の子犬をシェルターで見かけたことがあります。シェルターの職員さん曰く子犬は競争率がものすごく高いそうです。私が出会った子犬は、希望者のなかで一番高く募金をしてくれた人に譲渡するというものでした。

ということで、どうしても子犬から育てたい!という方は、正規ブリーダーの方に連絡をとり、そこから購入するのが最も良い方法でしょうね

子猫を探している?それなら春にシェルターへ!

子犬はなかなか見つからないですが、猫となるとまた違います。猫おばさんというのはアメリカにもいるようで、それだけが問題ではないと思いますが・・・。春先は子猫の出産ラッシュ。そして、捨て猫が大量発生します。そりゃもう、シェルター側が毎年悲鳴を上げんばかりの猫ちゃんたちが家を探しています。

なので、子犬と違って、子猫をもらい受けることは比較的簡単といえるでしょう。飼い主の責任の重さはかわらないけれどもね。

シェルターにも色々な種類があるよ。

カリフォルニアには多くのシェルターがあり、その団体それぞれに色々な特徴があります。子犬を扱っているシェルターもあります。多くの団体には犬を引き取る前に審査があり、自宅や飼育環境、飼育経験などが審査されます。アパート住まいだと小型犬はまだ大丈夫かもしれません。が、ある程度大きな犬を飼おうとすると審査が通りにくいかもしれないですね。

犬種ごとに特化した保護団体もあります。ポメラニアン、ラブラドール、シェパードなどがあります。保護団体の中にも高齢犬を引き取ってくれる場合、その後の医療費を負担してくれる団体などもあるそうです。

まずはオンラインで探してみる

保護犬を探す方法としてまずはオンラインで探してみましょう。といっても個人間売買ではなく、シェルターで保護されている子たちをサーチすることができます。
ご希望に近い子がいたらメールなどでお知らせしてくれます。

おすすめのサイト
これでお住まいの地域のシェルターや保護団体もわかると思いますので、実際に何度かシェルターや譲渡会などに出かけてみましょう。

ロサンゼルス近辺なら・・・

No-killのアダプションセンターのBest Friends に一度は行ってみて欲しいです。
no-killとは殺傷処分無しの動物保護団体です。市営の保護施設はまだまだ殺傷処分が行われていたりします。そんな殺傷処分寸前の動物たちを保護してくれるのがこういった団体です。そこから引き取ってあげることで、より多くの動物たちを助けてあげることができます。
 私たちが行った時は、スタッフの方々もとても親切で安心して色々聞くことができました。

可愛そうな犬/猫を少しでも減らすために

保護団体はよくボランティアを募集しています。保護活動に興味のある方はボランティアをしてみるのも良いかもしれません。

また動物を飼った経験が豊富にある方はFoster(一時預かり)をしてみるのもいいかもしれません。

寄付すると税金が安くなるよ!

501(c)(3)チャリティーに募金したり、物を寄付したりするとその分がTax-deductibleとなります。あるいは501(c)(3)団体へのボランティア活動でかかった経費などもTax-deductibleになります。
いろいろ家庭の経済事情で税金の計算のしかたが細かく変わるので、寄付した方が得だ!ということがあるかどうかは、ひとそれぞれですが・・・。個人経営などしている人は、うまみがあるかもですね。

Fosterなどのボランティア活動で費用の心配はそこまですることはないでしょう。経費は団体から払い戻されるか、または税金の控除になります。また、移送などのボランティアをした場合、ガソリン代なども控除に含まれるそうですよ。詳しくはボランティア団体の方に聞いてみると良いでしょう。

ただ、ボランティアした分の時間などは税金控除にはならないようなのであしからず。

個人的に勝手に活動した分などは受け入れられません。必ず501(c)(3)のNon-profitの団体に寄付/ボランティア活動をするようにしましょう。あと記録をキチンともらいましょうね。

できれば高齢犬を飼ってあげたい

高齢犬がやはりなかなかもらわれにくく、さらに捨てられやすいです。できれば高齢犬を保護してあげることも考えていただけたらと思います。7歳を超えていると高齢となりますが、もう落ち着いているし、しつけも住んでいるので意外と初心者向きだったりするかもしれません。うちの子も7歳できましたが、トイレトレーニングはすでに完璧だし、基本的なことはバッチリできていました。

これまで苦労してきたので、ゆっくり幸せに残りの犬性を過ごしてもらいたいと思っています。ちょっと甘やかしすぎているかもしれませんが(トホホ)

飼う前に、しっかり計画を!

ここを読まれている方は恐らく、日本人でアメリカにお住まいの方が多いと思います。ペットを飼う前にしっかり計画を立てましょう。

大切なのはいざ日本に帰るときにちゃんと連れて帰れるかどうか。

予定はなくても緊急に帰国が決まることだってあります。そういった事もしっかり考えたうえで飼いましょうね。また連れて帰るまでの準備は半年から一年くらいかかります。ネゴシエーションが効くところでもないですから、飼う前から考えておきたいところです。また、日本でも飼える環境があるかどうかも良く検討するべきでしょう。実家が戸建てならいいでしょうが、実家がペット禁止のマンションというような場合は危険です。

間違っても、置いて帰国するなんて無責任なことにはならないように!!!お願いします!

予算は大丈夫?

ペットを飼うのはお金がかかります!良く計算しましょう!

  • エサ代
  • 病院代
  • 予防接種代
  • 避妊・去勢代
  • おむつシート代
  • ペット預かりなど
以外にも思わぬ出費があるものです。特に病院代はかなり高額($500-$1000くらいちょっとしたことでかかります。ううう。)なので、月々の積立貯金などはきちんとしておいた方がいいでしょう。

時間はある?

ワンちゃんの場合、お留守番はとてもストレスになってしまいます。長くてもお留守番は5-6時間と言われています。いざというときに頼れる家族やお友達がいるかどうか、ルームメイトがいる場合などは、ルームメイトにも協力してもらえるかどうかなど。
家に閉じ込め状態だと、ワンちゃんのストレスも高まりますし、運動不足からくる苛立ちで問題行動を起こす原因にもなります。

うちは9歳のポメラニアン3キロです。お散歩は一日2回。朝は20分、夕方は1時間から2時間ほどゆっくり歩いています。プラス家で遊んだりもします。20キロ以上の大型になってくると朝は1時間、夕方1-2時間くらいそれでも下手したら足りないかも)。しっかり運動させないと家を破壊されるかもしれません。

それだけの時間を毎日欠かさず作れるか?協力してくれる人がいるか?その辺がペットを飼う上で大変な部分ですね。

それでは、どうぞ愛しのペットたちとの素敵な時間をお楽しみくださいね!!!

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