アメリカで子育てして気づいた、子どもとの暮らしの文化の違い
こんにちは。ロサンゼルスで子育てをしている今年42歳で第二子を出産したママです。アメリカで暮らしていると、子どもとの生活の中で「日本とアメリカって、文化のベースがこんなに違うんだなぁ…」と感じる場面がたくさんあります。
日本の文化も美しくて大好きですが、子どもに負担をかけずに過ごせる空気という点では、アメリカでの生活に助けられていることが多くあります。今日は、そんな“優しい違い”について、私の体験をまとめてみました。
アメリカの「子どもは社会みんなで支える」空気
アメリカでは、赤ちゃんや小さな子どもが本当に自然に受け入れられています。
- ベビーカーで困っていると若い人でもドアを押さえてくれる
- 荷物が多いと “Need help?” と声をかけてくれる
- 赤ちゃんが泣いても “It’s okay! Babies cry.” と笑って励ましてくれる
- 電車やお店で、周囲の人が子どもに優しい視線を向けてくれる
子どもが騒いでも、「Kids will be kids(子どもは子どもだよね)」という文化が根っこにあるので、親が過剰に謝ったり周囲に気を使いすぎたりする必要がありません。この“ゆとり”に、子育て中の私もたくさん助けられています。
家族で祝うアメリカの結婚式も印象的
アメリカの結婚式は、赤ちゃんからおじいちゃんまで家族全員で祝う“人生のイベント”という感じです。
小さな子が泣いたり歩き回ったりするのも「かわいい!」と笑って受け入れてくれます。犬が参加している式もあります。ハプニングも含めて“その家族の思い出”になる、そんな温かさがとても心地良いです。
日本の結婚式での体験:子どもと招待の難しさ
実は私自身、日本で結婚式を挙げたときに親戚の子どもを招待できるかどうかで悩む場面がありました。
私たち夫婦は、子どもも一緒に来てもらえることは嬉しいと思っていたのですが、父は「非常識だ!」と強く反対。加えて、夫側の親戚の人数も多く、新婦側の人数を増やすのは難しい状況でした。
結果として、穏便にお断りすることになりましたが、今でも少し後悔しています。この経験からも、日本の結婚式は「人数や進行、マナーを優先する儀式的な文化」が強く、赤ちゃんや子どもを自由に招くのは難しい場合があると感じました。
日本文化の素晴らしさも大切に思っています
- 丁寧で美しいマナー
- 公共の場の安心感と清潔さ
- 子どもの安全に配慮された施設の多さ
- 相手を思いやる繊細さ
日本の文化が大好きだからこそ、比べてはじめて見える“違い”が興味深いのだと思います。
それでも感じる「子どもの負担が少し大きい」場面
子育ての視点で見ると、日本では
- 電車でのベビーカー問題
- 「静かにして当たり前」という空気
- 式典や公共の場で赤ちゃんは参加しにくい
- 赤ちゃんの声や動きが“迷惑”とされやすい
という場面が多く、「大人が快適に過ごすために、子どもが我慢する」文化を感じます。でもこれは母親や子どものせいではなく、文化や慣習の影響です。
どちらが正しいという話ではなく、ただ“違い”があるだけ
アメリカにも日本にも、それぞれ素敵なところがあり、それぞれに課題もあります。どちらが正しい、どちらが優れているということではなく、ただ文化が違うだけです。
その中で、子どもが安心していられる社会であってほしいという願いは、どこにいても同じだと思います。アメリカでの子育てを通して、周りの人の優しさに日々助けられていることに感謝しながら、これからも育児と向き合っていきたいです。
コメント
コメントを投稿